龍奇譚-彼女の秘密-





――――……



「何をするの!!?」



風がおさまり、リョクが離れたのを見て私は叫んだ。





クロワの後ろに居た水嶋 凌は、

いきなり吹いた風に驚いているようだった。



水嶋 凌の様子を見るにおそらく風は、

クロワの立つ位置から前方にしか吹かなかったのだろう。



水嶋 凌には傷一つ付いていない。





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