龍奇譚-彼女の秘密-





俺は咄嗟にそれを手放したが、

札を拘束する手が離れたのにも関わらず、

それは宙を漂っている。



札は赤く光り、明滅し始めた。





すると、その札のおかげで俺の居る付近が少し明るくなった。





俺はじっとその札を見つめる。



見つめていると、少しの違和感を感じた。





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