龍奇譚-彼女の秘密-





札の明滅は、俺の心臓の動きと呼応しているように感じる。





「何だよ……これ………」



訳が分からなかった。





札が一際赤く輝き出し、

赤い光が俺の体を包み込んだ。





「………っ!!!??」



突然の出来事に俺は身構えたものの、

体に大きな異変はなく、

光の中は穏やかな空気が漂っていた。





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