龍奇譚-彼女の秘密-





それに、この事を話してしまったら、

もう後戻りは一切出来なくなる。





それでも、良いのかしら……?



本人に聞く事はしないけど………





そうね………





一人では判断し切れず、

後ろで静かに寛いでいるリョクを見た。





しかしリョクは、


『我関せず』


とでも言うかのように、

その大きな双眼を閉じている。





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