龍奇譚-彼女の秘密-





そして、口の中の和菓子は仄かに甘く、

お茶の苦味とマッチしていて凄く美味しかった。





もう一口と、口に運ぼうとした時……





――――ダダダダッ



廊下を走る足音が響いた。



「来たか………」

「………?」



努さんがお茶を飲みながら呟いた。





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