龍奇譚-彼女の秘密-





龍宮は音楽室の中に入ると、

足を止めることなくその階段状になっている床を上がって行き、

一番上で歩みを止めた。



そして、その場所で俺の方へと振り返った。





俺はというと、

階段となっている床を二段ほど上がった所で立ち止まった。





そのため、俺は龍宮を見上げる形となっている。







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