ダメ男を好きになるダメな私。
私が口を開くと、存在に気付き


「は…?羅愛、お前…なんで」


と動揺しだす零汰。


「…っ…最低っ!!」


私は床に持ってきたプレゼントと

誕生日ケーキを落とし、


零汰の家を逃げるように出た。


もちろん零汰は追いかけてなんかこない。


連絡もこない。


ごめん。の一言もない。


零汰にとって私ってなに?






『性欲処理器』






こんな時になって、


あの匿名のコメントを思い出す。

私は零汰にとって性欲を片付けるだけの


都合のいい“もの”ですか…?
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