ダメ男を好きになるダメな私。
それからは仁君とバイトが重なるたび


一緒にちょけたりばか騒ぎしては

店長に怒られていた。


でもそんな仁君のおかげで


バイトがすごく楽しかった。


いつも通りバイトが終わり、


帰る用意をしていると


『羅愛、今日一緒に帰ろーぜ!』

と仁君に誘われ、一緒に帰ることになった。


私と仁君は他愛ない話をしながら

歩いていた。


「なぁ、学校休みの日とか何してんの?」


「友達と遊んだり、ゴロゴロしたりしてます。」


なんて、何気なく返事した。


「ぷっ!暇人やん(笑)」


「暇人じゃないですよ!これでも充実してますから!」


暇人って!失礼な!


「へー。じゃあ、そんな暇人を
今度俺が楽しいとこ連れてったるわ!」


「本当に楽しいんですか〜?」


なんてゆうと『任しとけ♪』とか言いながら


嬉しそうに笑った。


まだこの時は気付きもしなかった。


自分の気持ちが揺れてることに…
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