ダメ男を好きになるダメな私。

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あれから一つだけ変わったことがある。


零汰はあの15日以来、私に優しくなった。


前までは全然かかってこなかった電話が


1日3回は必ずかかってくるし


電話に出るたび、零汰は甘い言葉を囁くのだ。


『羅愛、大好きだよ。』
『ずっと一緒だからな。』
『俺には羅愛だけだよ。』


なんて言葉を軽々しく毎日のように


私に囁くのだ。


急に変わった零汰に疑問をもちつつも


甘い言葉を囁かれるたび


『幸せだから理由なんてどうでもいいや』


と思ってしまってる自分がいた。



でも、これにはちゃんと訳があったってことを


後々知ることになる。
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