~リアル昔話し'08~
-4-
---------------------
足取りは軽く、興奮を隠しきれない。
「おばあ~ちゃ~ん、おばあちゃん、ぼ、僕空を翔べるよ――っ」
「なっ…ぼ、坊やっ……!?」
「えっ、な、何…ちょっ、違うよ、大丈夫、クスリはして無いよ!?
ち、違うんだ、聞いて、素敵な話しを聞いたんだよ」
僕は先程の感動秘話を余す事なく伝えた。
話し終えるとおばあちゃんは言った。
「……坊や、ずっと黙っていたんだけどねぇ…おばあちゃんも坊やに話しておかなきゃならない事があるんだよ」
「な、何、改まって…」
『まさかやっぱりっ!? そうなんだ、やっぱり僕の母さんも――――』
ドキン…ドキン…ドキン…。