~リアル昔話し'08~
開始から半日が過ぎ、夜が明け、また日は沈み。
いつしか三日が経っていた。
この頃から、ウサギの身体に異変が。
余裕の笑みで緩んでいた顔も、徐々に険しく、落ち着かない様子に。
震えは止まらず、情緒不安定な状態に。
「だ、だ、だれか…恐いよう……だれかぁ…」
.....
極度の寂しがり屋のウサギが、ただひたすら暗闇に身を隠して過ごす三日間。
誰にも会わず、話さず耐えるには限界を越えていたのだ…。
------------------
「ウサギさん、見ぃつけ、っと…」
開始から五日目。カメがようやくウサギを発見した時、すでに身体は冷たい屍になっていた。
心身喪失による、悲哀な孤独死をとげたウサギに軽く手をふれ、言葉をかけた。
「やはり何事もやってみなければ分かりませんねぇ……。
ではこの勝負、私の勝ちということで」
ウサギの唯一の致命的とも言える敗因は、自分自身を知らな過ぎたことだった。
-完-
いつしか三日が経っていた。
この頃から、ウサギの身体に異変が。
余裕の笑みで緩んでいた顔も、徐々に険しく、落ち着かない様子に。
震えは止まらず、情緒不安定な状態に。
「だ、だ、だれか…恐いよう……だれかぁ…」
.....
極度の寂しがり屋のウサギが、ただひたすら暗闇に身を隠して過ごす三日間。
誰にも会わず、話さず耐えるには限界を越えていたのだ…。
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「ウサギさん、見ぃつけ、っと…」
開始から五日目。カメがようやくウサギを発見した時、すでに身体は冷たい屍になっていた。
心身喪失による、悲哀な孤独死をとげたウサギに軽く手をふれ、言葉をかけた。
「やはり何事もやってみなければ分かりませんねぇ……。
ではこの勝負、私の勝ちということで」
ウサギの唯一の致命的とも言える敗因は、自分自身を知らな過ぎたことだった。
-完-