+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
thirteenlove
チャイムが鳴ると同時に、あたしは教室を出た。
先輩が待つ屋上へと、走った。
廊下でぶつかる先輩たち。
全員に頭を下げながらも足は止めない。
早く、速く。
屋上へ・・・・・。
階段を駆け上がりながら、あたしは大好きな先輩を思い浮かべた。
今だって、暴走族の事を許したわけじゃない。
許すことなんて、一生ないと思う。
だけど、そんなこと言ってられないくらいに・・・・・。
「先輩が・・・・スキっ・・・・!」
最後の階段を上がり、両膝に手をつき息を整える。