+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
屋上は、風があって涼しかった。
けど、少し肌寒いかなぁなんて余計なことをたくさん考えた。
そうでもしないと、マイナスな方に考えが行ってキリがなかったから。
あたしと先輩は、柵のすぐそばに座った。
先に口を開いたのは、先輩の方だった。
「俺ね、シホちゃんの事あそこで助ける前からずっと知ってた。」
「え・・・?」
「一目惚れ・・・だったんだよ。」
何かを思い出すように、空を見上げた先輩。
「どーいう・・・事ですか・・・・?」