+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
ゆっくりと先輩は話し出した。
「入学式の日、どんな子が入るのかなーってここから見てたんだよ。その時教室に入っていくシホちゃんが見えた。
かわいいって思って、気づけば目がいつも探してた。
帰りも、危ないだろうと思って族の下の奴らに見張りもさせてた。
たまに、1年の廊下を通って目があっても『興味ない』って感じで目を逸らされてショックになる自分がいたりもして・・・・笑えてくるだろ?
しばらく経ってから、夜電話が来たんだよ。繁華街でシホちゃんが絡まれてるって。
すぐに、詳しい場所を聞いて走ったよ。
腕を掴まれてるところを見て、気が狂いそうになった。
学校では、王子様なんて呼ばれてるけど喧嘩なんてしてる姿見てシホちゃんが俺に幻滅したらどうしよう・・・って考えると途端にその場から逃げだしたくなったんだ。
格好悪ぃよな・・・。