+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
先輩が、ずっとあたしを見ててくれた・・・。
それだけで、十分なのに。
スキだって言ってくれた。
嘘じゃない、本当の想いをくれた。
「あたしも・・・・先輩が好きですよ・・・っ?」
最後は涙声だった。
歪んだ視界の先に、驚いた顔をした先輩の顔が見えた。
「ずっと、あたしも憧れてました。けど絶対に手の届かに人だからって諦めてました。」
嗚咽交じりでゆっくり話す。
「何度も、想いを伝えようとしました。けど都合のいい女でいいからずっとそばにいたいって思ったら、言えなかった。」