+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
「シホちゃん・・・・・。」
「ダイスキでした。レイ先輩の事、ずっと・・・ずっと!!」
叫ぶように最後は言った。
その時、強い力で腕を引っ張られぶつかるような感触。
あたしは、先輩の腕の中にいた。
「・・・ヒック・・・っ・・・・。」
涙を流すあたしの頭を先輩がそっと撫でてくれる。
ギュって抱きしめてくれる。
やっと、胸のわだかまりが消えた気がした。
「俺が、臆病だったから。たくさん傷つけちゃったね・・・・。」