+.*ベッドの上の王子様*.+【完】

「シホちゃん・・・・・。」


「ダイスキでした。レイ先輩の事、ずっと・・・ずっと!!」


叫ぶように最後は言った。


その時、強い力で腕を引っ張られぶつかるような感触。


あたしは、先輩の腕の中にいた。


「・・・ヒック・・・っ・・・・。」


涙を流すあたしの頭を先輩がそっと撫でてくれる。


ギュって抱きしめてくれる。


やっと、胸のわだかまりが消えた気がした。


「俺が、臆病だったから。たくさん傷つけちゃったね・・・・。」


< 113 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop