+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
先輩は、寂しげな顔であたしを見ていた。
揺れる金髪。
風が強く吹いた。
どうか、空耳だと・・・言って・・・っ。
「それは・・・無理だよ・・・・。」
先輩が言い終わるのと同時に過ぎ去った突風。
やっと、両想いになれたんじゃないの?
思いが通じ合ったんじゃないの?
あたしを抱きしめてる腕の感触が、一瞬消えた気がした。
あたしを包んでいるこの体温は・・・嘘ですか・・・・?
歳の差ですか?
どうしたら、どれだけ傷ついたら・・・・・。
「あなたの・・・彼女に・・・なれるんですか・・・・っ!?」