+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
先輩の胸板をドンドン叩く。
悔しかった、弄ばれてるみたいで。
先輩にじゃない、運命に。
「ゴメン・・・・ゴメン・・・・・。」
先輩は、あたしを抱きしめる腕に力を入れながら弱弱しく呟いた。
「俺ね、族抜けることにしたんだよ。」
衝撃のカミングアウト。
「それって・・・・あたしがあの話をしたからですか?」
「・・・それも一理ある。けどね高校卒業してやりたいことが出来たんだよ。」
やりたい・・・・こと・・・・?
空を見上げながら話す先輩の顔は、なんだかスッキリしてて。