+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
「すっげーずるいお願い。してもいい?」
ずるい・・・お願い?
「何ですか・・・?」
「俺がそのやりたいことが、一段落つくまであの部屋で俺を待ってて。」
「え・・・・・!?」
あたしを自分から離し、片手を取って跪いた先輩。
ていうか、待っててって・・・・。
「迎えに・・・・来てくれるんですか・・・・?」
「必ず。」
その言葉に、嘘は見当たらなかった。
真剣な眼差しは、あたしを捉えていた。