+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
自分の席に行って、いつものようにエミがあたしの机に座る。
「ちゃ、ちゃんと話すから・・・っく。今は・・・・泣いていい・・・っ?」
嗚咽交じりだったけど、聞こえたかな?
少し心配になったけど杞憂に終わった。
ギュッと抱きしめられて、ただ一言。
「当たり前じゃん?」
その一言で十分だった、あたしが涙を流すには。
先輩とは違うぬくもり。
柔らかい感触。
大声で、泣いた。
あたしが、泣いてる間エミは何も言わなかった。