+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
2人の未来
sixteenlove
それからの、月日は驚くほど速く過ぎた。
秋の風は、冬の風に変わり。
秋の夕日は、冬の夜空に変わる。
朝登校するときだって、マフラーが必要になったし。
先輩に会ってもちゃんと、目を見れるようになった。
会話は出来なくても、話すことは出来なくても。
ただ、見つめあってお互いに笑うだけ。
これだけだけど、大きな進歩だ。
エミは気づいたみたいで、少しだけ弄られた。
頬を突かれてニヤァッと笑う。
「・・・・!!」
恥ずかしくて、顔が真っ赤になる。