+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
2人の未来

sixteenlove


それからの、月日は驚くほど速く過ぎた。


秋の風は、冬の風に変わり。


秋の夕日は、冬の夜空に変わる。


朝登校するときだって、マフラーが必要になったし。


先輩に会ってもちゃんと、目を見れるようになった。


会話は出来なくても、話すことは出来なくても。


ただ、見つめあってお互いに笑うだけ。


これだけだけど、大きな進歩だ。


エミは気づいたみたいで、少しだけ弄られた。


頬を突かれてニヤァッと笑う。


「・・・・!!」


恥ずかしくて、顔が真っ赤になる。


< 134 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop