+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
先輩の、吐息が耳にかかる。
「半殺しになるまで、殴っちゃったから自宅謹慎を食らっちゃった。」
おどけたように、言って見せる。
「でも・・・自宅だったら・・・ここに来ちゃ・・・ダメじゃないですか・・・。」
あたしも、抱きしめられる腕に手をかけた。
困惑でまだ、頭はついていかない。
だから、もう感触で落ち着かせようとした。
「なんで?これからは、ここが俺の家になるからいいじゃん。」
あたしを抱きしめた腕を離し、向き合う。
久しぶりに見た、先輩の顔。