+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
2人の新生活
future Love
ジューッといい音を立てながら、焼けていく卵。
その匂いに酔いながら、愛しい人の待つ寝室へ足を運ばせる。
朝刊はもうとってある。
コーヒーも淹れ終えた。
彼の寝顔を想像すると、自然と笑みがこぼれる。
ドアを開け、少し薄暗い部屋の中大きなベッドに1人眠る彼の傍に腰掛ける。
茶髪の髪は、サラサラで。
女のあたしが羨ましいと思うほどの、まつ毛の長さ。
ほんと、どうしたらそんなにバサバサ生えるんだろ・・・。
ドキドキと心臓が高鳴る。
一緒に暮らし始めて、そろそろ1か月が経つ。
だけど、あたしはまだ恋をしている。