+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
「ありがとう。守ってくれたんだよねー」
あたしは、猫ちゃんお頭をよしよしと撫でた。
小さく唸りながら、あたしにすりついてくる。
「ちょ、シホっ?」
「さぁさ、狼はお風呂にでも入ってその乱れた心なおしてきなさーいっ」
あたしは、レイの背中を押しながら笑った。
猫ちゃんを抱き上げながら、もう一度レイの方を見るとレイがドアの前であたしを見ていた。
だから、猫ちゃんの手を使ってばいばーいってしてみた。
「毎度こうなるのかな‥。飼わない方が良かったかな‥‥‥‥‥ま、あの笑顔が見れればいいか」
「え、何か言った?」
「何も。じゃ、いってきまーす」