+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
そのまま、向かい合うように座らされ荒々しく唇を塞がれた。
「ふ‥‥っ‥‥ン‥‥」
あいた隙間から、必死に酸素を取り込もうとするけどそれを、レイの舌が邪魔する。
グッと腰も掴まれて、後ろに引くこともできない。
それでも、あまりの気持ちよさに離れることもできなかった。
あぁ、死ぬならこの人とのキスのあいだに死んでいきたい。
そう思わされるほどの極上なキス。
響くあたしとレイの舌が絡まる音。
もうテレビの音も何も聞こえなかった。
「ふぁ‥‥っ‥‥ンん‥‥‥」
さ、流石に苦しいっ!
器用に鼻で息をすることもできないあたしは、レイの胸板を叩くことしか出来なかった。