+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
なんか、少し嬉しいかも。
口元が緩むのが自分でもわかった。
「‥‥‥‥‥何ニヤけてんの」
レイが訝しげにあたしを見てくる。
「いや、ちょっと嬉しいなぁって‥‥‥‥‥思ってました」
こうなったときは、もう素直になるのが一番いい。
下手に隠すと‥‥お仕置きをされてしまう。
しかも、おもいだすのも恥ずかしいようなやつ。
レイってこんなにもSの気質あったっけ?
「嬉しいって‥‥こっちは、不安でしょうがないのに」
口を3の字にしてまた、拗ねてしまった。
その行動が可愛く見えて仕方なかった。