+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
本当にバカだよ‥‥。
「あたしが、恋をしたのはレイが最初で最後だよ」
そう言うと、びっくりしながら顔を上げるレイ。
なんか恥ずかしいなぁ、こういうの。
そう思いながらも、誤解を解くために話した。
「クロネコっていうのはね、あたしがレイに恋をしてる時にいつも支えてくれた友達が、あたしに付けてくれたあだ名」
「それって、あのいつも一緒にいたちょっときつそうな子?」
「そうそう、てかきつそうな子って」
笑いながら続きを話す。
「いつも支えながら、クロネコ、クロネコって呼んでくれてた。正しい道へと導いてくれてた」
今あたしたちを照らしてくれてる電灯を眺める。