+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
それから、あたしと先輩はゲームセンターに行ったり。
小さなカフェに入ったり。
あまり笑うほうではないけど、たくさん笑った気がした。
小さな先輩の癖や、ちょっとした仕草に何度も心を奪われた。
「こんな時間になっちゃったけど、大丈夫?」
先輩はマンションの前であたしに確認する。
大丈夫も何も、家には誰もいないから心配することなんてなにもない。
「はい。1人暮らしで、誰も家にいないから。」
「え・・・マジ?」
「?はい。」