+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
消し去るように、何度も、何度も。
「れ・・・い・・・・せんぱっ・・・・。」
それに答えるように、先輩が動く。
零れ落ちる涙が、生理的なものなのか、寂しさからなのかわからなかった。
行為が終わった後、先輩はあたしをギュッと抱きしめた。
「・・・・・。」
他の子にもこんなことするんですか・・・?
聞きたかった。
けど、肯定されることが怖くて、何も言えなかった。
ただ、されるがままだった。