+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
「来て・・・くれるんですか・・・?」
「シホちゃんが呼んでくれた時はいつでも。」
すべてを包み込むようなその笑顔。
あたしは、騙されてるのかもしれない。
でも、この嘘に溺れていたい。
息が出来なくなるまで。
泳ぎ疲れて、嘘の波に揺られてたい。
「こんな、何もない世界に。1人にしたくない。俺が、一緒にいる。」
一緒にいる。
あたしが、どんなに望んでも両親がくれなかった言葉。
それを、ダイスキな先輩がくれた。