+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
fivelove
先輩との歪んだ関係は、1か月続いた。
6分の嬉しさと、いつか飽きて捨てられてしまうのではないかという4分の不安がいつも心にあった。
そんなこと、口が裂けても先輩には言えない。
エミにも、言ってない。
「クロネコー!」
最近エミは、あたしにばかり構う。
以前までは、たまに話しかけるだけであとは、他の友達のところにいたのに。
「どしたの。」
それが、今ではあたしにつきっきりで他の人には目もくれない。
「クロネコと話したかったから」