+.*ベッドの上の王子様*.+【完】

たぶんこれから、またあたしの家に行ってあたしはお姫様になれる。


でも、抱かれるたび虚しさがあたしを襲う。


あたしは、先輩のなんですか?


わかってる、都合のいい女だってことは。


だけど、それでも一度でいいから言葉が欲しかった。


一言でいい。


最初に嘘だからって言ってもいいから。


「好き。」


その言葉が欲しかった。


< 48 / 191 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop