+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
「そ、そんな怖いこと出来ない!!」
あたしは、首を真横に振った。
エミはあたしの両肩を掴んで。
「ちゃんと、向き合わなきゃシホも前に進めない。もしかしたら何か理由があったかもしれない。」
「り・・・ゆう・・・?」
「そう。希望を持つことは今のシホにはすごく怖いことかもしれない。けどね、恋なんて楽しんでナンボでしょ?」
あたしにウィンクをするエミの目にはうっすら涙が溜まっていた。
恋・・・・楽しい・・・・?
確かに、先輩といるときすごく楽しかった。
たくさん笑えた。