+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
鏡の前で、あたしはくるりと回った。
「おかしく・・・ないよね・・・?」
久しぶりの外に、ドキドキする。
わかってる、デートとかじゃない。
ただ、真実を聞きに行くだけ。
あたしは、もう一度気合を入れなおし玄関を飛び出た。
少し、雲が多くて雨が降りそうな天気だった。
先輩と会う場所までは、バスに乗って裏道を行く。
裏道に入った時、何か違和感を覚えた。
でも、後ろを振り返ってもだれかがいるわけでもなかった。
「・・・なんだろう・・・・。」