+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
頬を涙が伝う。
先輩はあたしを抱きしめる力を、強くした。
安心、と"裏切られた感"があたしの中に渦巻く。
あたしは、心を鬼にして先輩を突き放した。
先輩は驚いた顔をしていた。
けど、その後とても悲しい顔をした。
やめて、やめてよっ・・・・。
今更、そんな顔であたしを見ないで・・・っ!!
「先輩は・・・族。暴走族なんですか・・・。」
わかってる。
だけど、違うと言ってほしいよ・・っ。