+.*ベッドの上の王子様*.+【完】

「ずっと・・・願ってたのに・・・・。」


「・・・・・。」


「先輩だけは、違うと・・・っ。」


あたしは、耐えられなくなってその場から逃げた。


最後に見た、先輩の顔は絶対に忘れない。


ものすごく傷ついた顔をしていた。


そんな顔を、させてしまったのは誰でもない。


「・・・あたしだ・・・っ。」


走るあたしの頬に、冷たい雨と熱い涙が混じりながら落ちて行った。







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