+.*ベッドの上の王子様*.+【完】
甲高い声で呼ばれた自分の名前。
後ろを見ると、傘も差さずにあたしのもとに走り寄るエミ。
「え・・・エミぃ~・・・・」
「え、なにどうしたの!?てか冷たっ!」
エミがあたしに抱きつきながら、びっくりする。
そりゃ、傘もささず走ってきたからね・・・。
「心配で、家にいても落ち着かないし。来てみたら・・・・なんでそんな泣きそうな顔してんの!?」
あたしの目を見て、話すエミにすべてを話したくなった。