嘘つき彼氏
『うっさい!!!』
怒りをヒートアップさせる彼女たち。
1番前に立っている人の腕が降り上がった。
ヤバい……
ホントにヤバい……!!
殴られる…!!!
そう覚悟し目を固く瞑ったとき、ポケットから微かな振動が。
そしてそれはだんだんと大きくなり、音になりあたりの空気を止めた。
〜〜♪
私の携帯の着信音。
あぁ。助かった。殴られなくてすむ。
ホッとしたのもつかの間。
手を振りかざしてた人が私の制服のポケットを漁る。
『うるさいなあ…』