嘘つき彼氏




『あぶないなあっ!!!なにすんだよ!!』

ポールは彼女たちに当たる事なく隣を倒れた。

またまた彼女の怒りをかってしまい、彼女は私にビンタした。




『……っ!』




頬がヒリヒリ痛む。

いつの間にか切られていた電話。
助けすら呼べなくなったのか、と悲しさに襲われる。


『頭きた。ちょっとビビらせてやろうと思ってただけだけど無理。』



先頭の彼女が目で送った合図と共に
女の人が5人くらい襲いかかってきた。


次々と蹴られる。



痛い―――。
痛いよ。




『あぁー。スッキリしないわ。』



そう言って、さっきのポールを私に向かって――――





< 21 / 161 >

この作品をシェア

pagetop