嘘つき彼氏
彼女たちは、我先にと体育倉庫を出てく。
『おい。』
1番先頭で彼女たちを仕切っていた女の人が出ようとしたとき、彼は彼女に言い放った。
『次こんなことしたらタダじゃおかねーかんな。女でもぶっ飛ばす。』
『……っ』
鼻をすする音と共に彼女は見えなくなっていった。
た、助かった…。
安心してか、声が出ない。息も荒くなっている。
『……ごめんな?』
優しく頭を撫でてくれた。
『う、うぅ~…………』
私を優しく包みこみながら、泣き止むのを待ってくれた。