嘘つき彼氏
『カッコいいじゃん。助けてくれたんでしょ?』
『そ、だけど……』
助けてくれた時はドキッとしたけど……
『怖いもん。また呼び出されるかもだし…』
こんな弱い私に麻衣は怒りを通り越して呆れてる。
『あ、先輩だよ』
麻衣は窓を覗きながら言う。
今はお昼休み。
『堂々と遅刻してる…』
『志紀せーんぱーい!!』
麻衣!!!??
麻衣は3階の教室から、校舎に入ろうとしてる先輩に向かって叫んだ。
『先輩、手振ってるよ♪』
チラっと見ると
………振ってる……