嘘つき彼氏
思いっきりの作り笑いで返事をする。
『そっか。わかった、ありがとー』
まだ納得していない様子だったけど、しぶしぶ自分のグループに帰って行った。
私は麻衣のもとへ行き、さっきの事を話す。
『絶対、間違いなんかじゃないよ』
『間違いだよ~』
話をしたこともないし、
むしろ間違いであって欲しい
あんなイケメンが彼氏なんて、普通の生活が出来ないだろう…
『……よし』
麻衣がいきなり椅子から立ち上がる
『ま、まい??』
『アタシが聞いてきてあげる』
『う、………え!?麻衣!?ちょっ……』
私の声なんか届かず走りさってしまった。