嘘つき彼氏




早く、この場所から出たかった。



『なあ。あの人ってアイラの彼氏じゃね?』



荒木くんが言った。



『何言ってんのよっ……!』



麻衣はそう言って、荒木くんの足を思い切り踏んだ。




『いってーな!でも、そうだろ?』


< 94 / 161 >

この作品をシェア

pagetop