スイートルームへようこそ☆
「お取り込み中悪いんだけど。」


と話に割り込んできたのは、なんとも顔の整った男子だった。


男子嫌いのあたしでも思わず見惚れてしまう。


焦げ茶の髪。茶色がかった綺麗な瞳。余計なほど整った顔。


スラリと長い足、少し甘い声。


どれをとっても完璧な男子だった。


「なんですか?」


無視するわけにはいかないよね?


「ちょっとこの子借りてもいいかな?」


と麻友に問いかける男子。


ってええ!?あたしどこに連れてかれるの?


「どうぞどうぞ!!」


とか笑顔で言ってるし!!


「じゃあ借りていくね。」


「え?ちょちょ!!」


とめてよ!!麻友ーー!
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