Love again
「マサトが運んでくれたと思ってた。目が覚めた時、明里とマサトの顔が見えたから。あたし…沢田くんにお礼言わなきゃ!携帯知らないし…明日でいいっか。」


そしたら、明里の携帯から…沢田くんの登録してる番号を見せてくれた。


「明里、沢田くんといつのまに交換してたの?」


「えっ……転入してきた後くらいかな?よく覚えてない。それより、お礼の電話!」


頷いて、明里の携帯を見ながら番号を押した。


《……トゥ…ルルルル……♪》


何度かのコール後、はいって電話に出たんだ。


「あ、あの、相沢ですけど……」


そしたら、お前大丈夫かって声をかけてくれた。


「大丈夫!あのね、明里から聞いたの。保健室まで運んでくれたの、沢田くんだって!重かったでしょ…腕、痛くない?本当にありがとう。今度、お礼するね。」


なんもいいよって言ってくれた。


「ううん。必ずするから!本当にありがとう。電話切るね…あっ、この番号あたしの携帯。お礼が言いたくて、明里から無理矢理聞いちゃったの。ごめんね。明日学校でね!じゃあ」


すぐに電話を切った。

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