Love again
「変なことって例えば?」


「えーっと、うちらバスケ部だったじゃん?1年の時から、ちひろと私は、レギュラー。他校との練習試合よくしてたから、顔見知りでしゃべったりしてたのに、中2の夏休み終わった後、また練習試合で、他校の子達来て、いつものように、ちひろに話かけたのに、ちひろは、はじめましてって!それから、すぐ…ちひろやめちゃったけど……」


そんなことあった?

全く覚えてない。

「えり、その時の写真見せて!」


「写真?いいよ、ちょっと待ってね、えーっと中学のは……」


卒業アルバムと、中学時代の写真。


えりのバスケしてる写真が多い。えりが、別のアルバムをペラペラめくってる。


「ちひろと、他校で1番仲良かった子、この子だよ!」


ページをひらいて、指をさしてくれたの。


「……えっ」

「名字なんだっけ?…忘れちゃったけど、名前は、確か明里ちゃん!」


その写真に写ってるのは、間違いなく…明里。


「鈴木……明里」

「そうそう!そういえば、鈴木って男子達いってた気がする。懐かしいなぁ〜」


しみじみしてる、えり。それとは……対照的な私。
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