ともだちのつくりかた。
少女は毎日、食事時になると現れた。

喚く僕のことをまるでゴミのように見ながら、少女はどこかで買ってきた食べ物を置いていくことを繰り返した。

埋められた僕には、当然手を出すことなんてできないのに、まるでお供え物のように置いていく。

その様子は、ただただ不気味だった。


最初の頃こそ叫び喚いていた僕だったが、さすがに時間が過ぎるともうその体力もなくなっていた。

少女に僕を掘り起こす気がないことはこの三日で分かっていた。

僕はただ少女の儀式を見つめるだけになった。

初日はすぐにその姿をくらませていた少女だったが、回数を重ねるごとに彼女がここにいる時間が増えていった。


今も、彼女は僕の前に体育座りをしてこちらの様子を伺っている。


まるで、何かを待っているかのように。
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