ともだちのつくりかた。
「……まぁ、どうせこの儀式は失敗するよ」


「何故ですか?」


「多分、僕は熱中症で死ぬから」


僕の言葉に、少女が少し反応する。

僕は彼女の様子を伺いながら、次の言葉を選ぶ。


「餓死じゃないと、まずいんじゃないの?」


僕の言葉に、少女は押し黙る。
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