ともだちのつくりかた。
「どうしたの?」


「儀式の間は何も与えては……」


「じゃあ、熱中症で僕は死ぬ」


「……」


「どうせ雨が降れば僕は水を飲むよ」


僕の脅しに結局、少女は僕に水を与えることを決めたらしい。

ゆっくりと近付いてきて、やや上の方から僕に水を振り掛ける。

顔にびしゃびしゃと水がかかり、そのほとんどが口にまで届かずに地面に飲み込まれていった。
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