ともだちのつくりかた。
「っ!」


「ご愁傷様。不味かったけど、腹の足しにはなったよ」


本当は耳を頂きたかったんだけど。

さすがに届かなかった。


それは、ほんの少しの復讐心だった。

このまま僕が死んでいくことは分かっていた。

ただ、その前に何かしてやりたかった。

殺すまでには至らずとも、何か彼女を悔しがらせる為の何かを。

この三日間、地面の中で熟されていた感情が、少しだけすっとした。


「これで儀式は失敗。君はまた独りぼっちだ。そして、ただの殺人犯だ」
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